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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

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それぞれの障碍受容。

あるサポート施設に居る時、自閉症の男の子が話し掛けてきた。

「これ、僕。」

彼、Kくんが手にしていたのは、漫画『光とともに…』だった。

「Kくんは光くん。」

俺が頷くのを見届けて、彼は表紙を開いた。
それから慎重にページをめくり、登場人物と部屋の中に居る子供達を、代はる代はるに指差していった。

「うん。そうだね。そうだ。」

驚いた事に、それ等の登場人物と子供達の特徴は、ほぼ一致していた。
漫画には障碍について細かく書いてある訳ではなく、あくまでも彼が感じた事だ。
職員さんに聞くと、少し前から熱心に読んでいたらしく、自分の小さい頃と重なるエピソードが出てくると、職員さんに見せに来たそうだ。

「こう云うのも、“障碍受容”って言うのかな。」

職員さんは言った。

彼の家にはお父さんの方のお祖母ちゃんがいて、このお祖母ちゃんが孫の障碍を受け入れられず、両親と衝突する事も少なくなかった。
施設に電話をしてきて、障碍を治す病院を紹介しろと言ったり、孫に良くないから他の障碍児と遊ばせないでくれと言ったりした事も有って、ご両親にも職員さん達にも悩みの種だった。

「お祖母ちゃんも、いつか判ってくれたらいいね。」

職員さんはとても優しい目をした。

「障碍は治らないけど、治さなくても良い物なんだよ、って。」






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