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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

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嫁の勤め。

幼なじみの息子が結婚した。
幼なじみは屋根屋をやつてるんだけど、今年25歳になる息子は一度他所へ修行に出て、今は父親である幼なじみの下で働いてゐる。
お嫁さんは21歳の若い女の子で、合コンで知り合つたさうだ。

「職人のおかあちやんは大変だよ。」

父親はサラリーマンだと言ふ、当時は息子の彼女だつた女の子に、幼なじみの奥方は何度か言つたさうだけれど、女の子は、

「職人、チョーカッコイイですから♪」

と、息子に弁当を作つて来たり、現場について行つて掃除を手伝つたり、汚い作業着を綺麗に洗つて繕つたりと、男の子ばかり3人の母である奥方は、その愛らしさにメロメロになつてしまつたさうだ。
しかも女の子のご両親も、反対する処か良い縁が出来たと喜んでゐて、トントン拍子に輿入れと相成つたさうな。

「良い事づくめぢやん。」

俺がからかひ気味に言ふと、幼なじみは、まあなと笑つた。

「それがさあ。」

お嫁さんはよほど職人が好きだと見えて、子供が出来るまでの約束で、幼なじみと息子と一緒に毎日現場に出てゐるさうで、先日も屋根替への現場へ行つたらしいんだけど、昼飯を食つてゐる時に、

「親方、うち(お嫁さん)も営業とかしたら良くない?」

「営業?」

「屋根診断士とか、よくテレビでやつてるでせう?」

幼なじみは成る程と思つたさうな。
この処の不景気で、幼なじみの会社も仕事が減つて、ホームページを立ち上げてみたり、チラシを配つてみたりしてゐるさうなんだけど、息子は無口で飛び込み営業なんかは大の苦手である。だから、その息子の代はりに、若くて可愛いピチピチギャルが、個別訪問とかどうだらうかと。

処が…

「無料屋根診断士ですとか言つて、うちが屋根に上がるぢやないですか。」

「うん。」

「でー、瓦の2、3枚も割つてー、写真撮つてー」

幼なじみは固まり、息子はお茶に噎せた。

もちろん、そのアイディアは却下された訳だけれど、お嫁さんは大真面目だつたらしい。

無邪気と言ふか何と言ふか、これからの彼女の活躍が楽しみです。
















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