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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

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いけないルージュ・マジック。

口紅を塗るのって、けっこう難しいんだな。
先ず、唇の形通りに塗るのが難しい。あんなもん、クレヨンみたいにグイッと塗ればいいのかと思ってたんだけど、綺麗に塗らないと、なんかこう間抜けなんだよな。

先日、ふと思いついて、仕事の帰りにマツキヨで口紅を買った。歯磨き粉やアフターシェーブローション、食器洗い用の洗剤なんかに混ぜてカゴに入れたら、案外すんなりとレジへゆけた。

それよりも、悩んだのは色。
とりあえず真紅を手に取ったけれど、いかにもと云う感じがして棚に戻した。よく見ると、ベージュやピンク
、紫や茶色も有る。
紫や茶色なんて、一般の女性はつける事が有るのだろうか。需要が有るから売ってるんだろうけど、雑誌やポスターで見るモデル位しか思い浮かばない。
周りの女性客を見ても、そんな色をつけている人はいなかった。

つうか、真紅もいなかったけどな。

迷っていると、チューリップの様なピンク色が目についた。紫がかった優しいピンクに惹かれる様に、俺はその口紅をカゴに入れた。

俺はその口紅をベッドに持ち込んだ。
翼は最初それを挿入されるのかと思って心配したらしいけど、これをつけて欲しいと言ったら、案外ノリノリでそれを受け取った。
キャップを外して唇に当ててから、翼はまたキャップを嵌めてそれをベッドの上に置いた。
それから、俺のパーカーを羽織ると、また口紅を持ってベッドから降りた。

ベッドから降りると、翼は姿見の前に膝立ちになった。
白い喉元から薄い腹、陰毛までが、開いたパーカーの前から総て覗ける。翼は俺が身を乗り出してそれを見ているのを鏡越しに確認すると、唇を尖らせる様にして口紅を塗り始めた。

口紅を塗り終えると、翼は鏡を覗き込みながら、はみ出した部分を指先で拭い始めた。上唇と下唇を擦り合わせたり、キスをする様に唇を突き出してみたり。
ベッドから降りて翼の背後から近付くと、鏡越しに翼と目が合った。
翼の手からそっと口紅を取り上げて床に転がし、脇の下から両手を差し入れると、翼は俺の手を掴んで手のひらに唇を押し当てた。
手のひらにうっすらとピンク色の花が咲き、それを見ていたら俺の裸の胸にも脇腹にもピンク色の花が咲いた。

いわゆる女装をしない男が化粧をしているのを、俺は初めて見たかもしれない。そう、はっきりと考えていた訳ではなく、考える側から思考は溶ける様に消えていった。

俺は翼を抱き締めて、花の色に染めた唇に、やや乱暴にキスをした。
いつもと違う香り、味のキスに興奮して、その場で翼を押し倒しそうになったけれど、その衝動を抑えて俺は翼をベッドへ運んだ。

パーカーの前を開いて指先と舌で翼を味わいながら、脳裏には先程の情景が浮かんでいた。
鏡に向かい、口紅をひく男。
艶やかな色をのせた唇。
翼も普段より興奮している様で、うっすらと汗をかいていた。

事が済んでから、飲み物を取りに台所へゆく翼をベッドの上からぼんやりと見ていると、途中でチラリと姿見を覗くのが判った。
この延長で、この前買った下着を身につけてくれるといいんだけどな。
そう考えるだけでまた勃起してしまって、戻ってきた翼に呆れられてしまった。
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  1. 彼との事