FC2ブログ

帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

  • 07
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 09

メールにも電話にも言ふ雪や雪

昼過ぎに雨が弱まつたと思つたら雪になつた。
予報通りになつたねえと窓から見てゐたら、A沢女史に呆れられてしまひました。

「帰れるかしら。」

「このまま降ると電車止まるかもな。東京は雪に弱いから。」

俺がさう言ふと、またA沢女史は暢気ねえと呆れた。
確かに、降り積もる雪を、暢気に眺めてゐる場合ではないのだ。
東京は5センチ積もつたら大雪。15センチ積もつたら首都機能は完全に麻痺する。

大人になつた今、雪はただ寒くて面倒なだけの物になつたけれど、俺の心の何処かには、友達や従兄弟達と空地へ繰り出してかまくらを作つたり、雪だるまの大きさを競つたりした頃の俺が残つてゐて、足跡の付いてゐない場所を選んで歩かせたり、雪玉を握らせたりするんだ。

「綺麗ね。」

ふと見ると、A沢女史が窓に手のひらを当てて、下の歩道を見下ろしてゐた。

A沢女史もまつさらな雪の上に、嬉々として足跡を刻んだりしたのだらうか。

少女の頃のA沢女史は、どんな女の子だつたのだらう。
やはり今のやうに聡明で、美しい女の子だつたのだらうか。


スポンサーサイト
[PR]

  1. 職場
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:0

<<朝未だき。 | BLOG TOP | 弁当男子。47>>

comment


 管理者にだけ表示を許可する
 

trackback