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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

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初めの一歩。

今年のお盆休みの少し前の事。
朋也の実家、つまり、俺の親友の家から電話が有つた。

「お盆はどうするの?いつ帰つてくるの?」

朋也は当たり前だと言はぬばかりに、

「長くは休めないよ。偉い人から休むからね。あ、お墓参りは行けるけど。」

俺は何だかとても新鮮な気持ちで、それを見てゐました。

夕飯もそこそこに持ち帰りの仕事をしてゐたり、職場の効率の悪さをあれこれ並べて溜め息を吐いては、改革への俺的野望(笑)を語つたり、4月に就職したばかりの“ひよつ子”が、もう一人前の口を訊いてをります。

そして俺は、思はず涙ぐんでしまふ程、それが嬉しい。
ついつい、あれやこれやと世話を焼きたくなるのですけれど、アドバイスは求められた時だけと決めてます。
朋也は俺の部下ではありませんから。

営業職の大先輩としては、言葉遣ひや立ち居振舞ひのみならず、鞄の大きさやらコートの扱ひやら、口を出したい事がそれあもう山程ありまして。
そこをグッと堪へて、毎日、笑顔で送り出してをります。
コッソリ親友に電話を掛けて、朋也に注意をして貰つたりするもので、親友からも笑はれたり、感謝されたり。

それよりも困つたのが、うちの新人に朋也が重なつて見えてしまふ事。
何か頼むにも、注意をするにも、朋也も会社でこんなふうに上司に使はれてゐるのだらうか、きつい事を言はれたりしてゐないだらうかと考へてしまひ、ついつい、遠慮がちになつてしまふのです。
俺が新人を乱暴に扱ふと、朋也もさう云ふ扱ひを受けるやうな気がして…

因みにこれは親友には言つてゐません。笑はれるのは必至だし、あいつが口を滑らせて、朋也の耳に入つたら大変ですからね。

管理職の皆さん、是非とも、育てる気持ちでお願ひします。
よちよち歩きのヒヨコですから。
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